今月の特集『業態研究
”まんが喫茶”の隆盛』(3/3)面
--世紀末の2000年到来!!飲食店の業態はどう変わっていくのか?--
--まんが喫茶にみる飲食店の近未来、「やすらぎ」が次世代を牽引する--
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| オーナーの趣味が出発点絵本や手作りの雑貨が醸し出すナチュラルな雰囲気が支持される
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SEE MORE GLASS (シーモアグラス)
疲れたハートを優しく包む絵本や手作り雑貨のお店 |
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ごまとアーモンドを
ふんだんに使った
セサミアーモンドタルト・400円とタンポポコーヒー・500円 |
店名はオーナーが好きな小説「ナインストーリーズ」に出てくる主人公の名前からとったもの。
「もっと鏡をみてごらんなさいよ」という意味。
店内にある絵本や児童書は、絵画とストーリー性に優れた作品ばかりで、子供よりもむしろ大人向きの良書が多い。玄米カレーやハーブチキンなど、ナチュラル志向のフード類を提供。それを目当てにやってくる男性客も。 |
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| オーナーの坂本さんが敬愛する絵本作家・荒井良二氏の作品は、アートとしても一見の価値あり |
手作りの雑貨や人形たちで囲まれた店内。客層も幅広く10代後半から
30代前半まで。
ときには仲良く絵本をのぞきこむカップルの姿も |
東京都渋谷区神宮前6−27−8京セラビルB1
電話:03(5469)9469
営業:12時〜20時 定休:火 |
原宿の京セラビル地下街にある「シー・モア・カフェ」は、オーナーの坂本織衣さんの個人的な趣味が高じてオープンしたお店。店内には自由に読める絵本が200冊ほど。店頭や店内の一角をぎっしり占める小物や雑貨類は、手作りの1点ものが多く、オーナーが選んだものや作家の卵たちから委託されて販売しているものがほとんどだ。
以前は雑貨店に勤めていた坂本さんが、自分の店を持つ夢を果たしたのは3年前。好きで集めていた絵本や児童書、雑貨類を何気なく店内に置いたのがきっかけで、若い女性やイラストレーターの学生たちの間に口コミで広まり、「絵本が読めるカフェ」としての名が定着した。
「絵本や雑貨を置き始めたのは、これを集客に生かそうと思ったわけではないんです。数冊の絵本を置くうちに新しい本はありませんかとか言われるようになって、どんどん増えていったという感じ。絵本は疲れた心をほっと温かくさせるし、短時間で読めるので、ランチタイムで来店される男性のお客様もよく手にされていますよ」
店内奥の壁にディスプレイされているのは、好きな絵本作家の原画類。左側の壁はギャラリースペースとして貸し出しているが、絵本作家を目指す学生の展示が多いことから、1週間(定休日を除く6日間)で3万円という料金に抑えているそうだ。
「ビルの地下街はランチタイムを除いて人通りも少なく、商売をするには条件がいいとは言えません。読み物を置くとやはり回転率は下がりますが、これまで続けてこられたのも、絵本や児童書がお客様を呼んでくれたんだと思っています」
同店のフード・ドリンクは、たんぽぽコーヒーや玄米カレー、大豆入りクリームシチューなど、全体的にナチュラル志向。オーナーの人柄やスタンス、店内の雰囲気が醸し出す”自然体“がお客様に支持されているようだ。 |
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| キーワードは”安らぎ“や”癒し“か?等身大の消費者に近づいた店づくりがポイント |
バブルの狂乱期は忙しさを理由に、景気低迷期は安さや効率を理由に、「落ち着き」や「静けさ」を回避してきたかのようにも思える。今ここで、マンガ喫茶が増加し、ギャラリーカフェ、ライブラリーカフェが支持されているのは、消費者が日常の中の「安らぎ」や「くつろぎ」への回帰を求めている現象ともとらえられる。ヒーリングやアロマテラピー、あるいはグリーンツーリズムの流行が象徴するように、社会全体が疲れた心を癒す方向に向っている。
世紀末を迎えて、さらに消費者のパーソナルな部分に一歩近づく店づくりを考える必要がある。そのときのキーワードは、”安らぎ“や”癒し“ではないだろうか。 |
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